皆さん、こんばんは。
ピアノ指導歴28年。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪
(ショパンの手の石膏像↑)
今回は、
「ショパンコンクール予備予選♪」
まもなく結果発表!
について、お伝えします。
ショパンコンクール予備予選も、
いよいよ終盤!
早ければ、
明日の朝には結果発表される・・・
との事で、
わくわく♪ドキドキですね!
164名の出場者のうち、
80名に絞られるとの事で、
(免除枠の方もいらっしゃるので、
実質70名ほどですね)
半分の出場者しか、予選通過できない・・・
という事ですから、
当然、僅かなミスや、
そこからくる、音楽の流れの崩れが
響いてくることになりますね。
ミスがあっても、
それを上回るほどの、圧倒的な
演奏力や表現力がある場合は、
予選も通過できると思いますが、
私が、わずか30人ほどの演奏しか
聴けていなくても、
「ああ~・・・これはイタイ・・・!」
「危な・・・っ!!」
と、思うような、ミスになってしまった方も
結構いらして・・・
遠い極東の日本から、
「が、頑張れ・・・!!」と
エールを送りましたが、
心臓に悪いです・・・汗
にしても、
各国の実力者が集まっている訳ですから、
演奏の素晴らしい事・・・!
聴いてて、実に楽しい♪
私は個人的に、
日本の反田恭平さんの
ノクターン17番(OP.62-1)が
非常に気に入りまして、
反田恭平さんは(3:25:53~です)
・ショパンコンの楽しみ方 その1
気にいったピアニストの弾き方を
真似して遊ぶ
反田さんの弾き方を真似して・・・
冒頭のアルペジオを綺麗に響かせた後、
和音をピアノで美しく入れ、
メロディを柔らかな音色で奏で・・・
要所要所はキラり・・・!と立たせて・・・
「ここ!」という所はクリアなフォルテで♪
そしてまた、ピアノで柔らかく・・・
トリル、綺麗~♪
うっとり~・・・♪
ハイ。
完全に楽しんで遊んでます(笑)
これを、エチュード、バラード、マズルカ・・・
と楽譜を引っ張ってきて、
弾いたことが無いものも、
「おお!やっぱムズイ!(笑)」
とか言いながら、真似して遊んでました。
・選曲について
ノクターン
この予備予選のノクターンで、
私の好きな反田さんの真似した
17番を選んでいたソリストが多かったように思います。
あと13番、16番も多かったなあ~・・と。
どれも綺麗な曲で、ノクターンならではの、
柔らかく美しく歌う部分と、
大きく綺麗に響かせて弾く和音の部分があるので、
音色の綺麗さをアピールしようと思うと、
この辺りは妥当なのかな・・と思いました。
私なら、16番かなあ~・・
(出られませんが(笑))
エチュード
10-8、25-11(木枯らし)多し。
これは、国内のコンクールでも多いですよね。
10-8は、きらびや出だしからで
テクニック披露できるし、
木枯らしは、説明要らないですね。
難しい(笑)ハイ。
あと10-1、10-7、25-5、
25-6辺りが多かったですね。
もうね・・・
「エチュード」と聞くだけで、
未だに受験を思い出して
呼吸が苦しくなるので、
さっくりといきます(笑)
バラード
バラ2とバラ4が圧倒的に多かったです!
あとは、舟歌か、私の好きな幻想曲。
この4曲のうちどれか・・・
を演奏されている方が多かったですね。
バラードは難易度で言うと、
バラ3、バラ2、バラ1、バラ4
の順で難しかったと思うのですが、
バラ1は、一般の方にも、
映画や、フィギュアで有名になりすぎたから、
あまり有名でないものが弾きたくなったのか・・・
わかりませんが(笑)
ちなみに私は、バラード1番を、
卒試で弾きました♪
今はもう弾けませんので・・・
もしバラ1を人前で弾くなら、
半年皆さんのレッスンを
お休みさせて頂いて、
練習に専念させて頂きたいと思います(笑)
マズルカ
曲数が多いので(58曲)、
皆さん色々だなあ~・・・
という印象でしたが、
OP.24と、OP.59から選ばれている方が、
多かった印象です。
ちなみに私も、この両方から数曲弾きました。
そして・・・やはり
マズルカは難しい・・・!!
マズルカ以外の、ノクターン、エチュード、
バラードなどは、かなりいい感じで演奏されていても、
マズルカが・・・もうちょっとなあ・・・
という方が多かったんですよね。
そして、これもやはりやはり・・で、
ポーランドの方は
マズルカが上手い!
マズルカの何が難しいって、
「リズム」なんですよ。
同じ3拍子の舞曲でも、
1拍目にアクセントの来るワルツと違って、
マズルカは、
2拍目3拍目にアクセントが来るので、
まず、それに戸惑う・・・
そして、そこに三連符が入ってくるのと、
「男性の踊り」「女性の踊り」の
弾き分けをしないといけなくて、
パッと楽譜を見て、譜読みをする時点では、
そんなに大変ではなくても、
マズルカ独特の、
土着的な野性味あふれる感じ
を出そうと思うと、
これがまた難しく、
頭では分かっているんだけど、
「なんか、違う・・・」
になってしまうんですよね。
ポーランドの方は、そのマズルカのリズムが、
耳に身体に、染みついています。
だって・・・
ポーランドの国歌は「マズルカ」
なんですもん♪
ポーランドの英雄「ドンブロフスキ将軍」をたたえた歌で、
カッコいい!マズルカとなっております。
他国の人間が、
これを表現するのは難易度高いですよね~
こんなリズム、
日本の民謡とかにないですもん。
演歌にもないし・・・
そんな訳で
ただ単に「ピアノが上手い」だけではなく、
「ショパンらしさ」を求められる
このコンクールでは、
マズルカやポロネーズといった、
ポーランドならではの楽曲を、
いかにしっかりと、
「この国の音楽らしく」演奏できるか・・
が、鍵となってきます。
私は、とりあえずこのあと、
楽しくマズルカ(OP.59-3)で遊ぶ予定です♪
この曲は、やはり10代の頃、
ホロヴィッツの演奏を聴いて感動し、
大人になったら絶対カッコよく弾いてみたい!
と、思った曲です♪
以上、
「ショパンコンクール予備予選♪」
まもなく結果発表!
について、お伝えしました。
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