皆さん、こんばんは。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪
今回は、
「電子ピアノとアコースティックピアノの違い」
どうすれば、違いがわかるようになるのか?
について、お伝えしていきます。
これは、
勿論ずばり!
「良い耳を育てる事」
に尽きる訳ですが、
幼少期から、
音感訓練などをやっていなくても、
違いが分かるようになる方法
があります。
それは、
①グランドピアノで数時間、練習する
↓
②アップライトピアノで数時間、
練習する
↓
③電子ピアノを弾く
という、順番で
ピアノを弾いてみる事です。
違いを体感するためのみなら、
②の、
アップライトピアノで数時間、
練習するは、
やらなくても大丈夫です。
この順番で練習すると、
余りの差に驚きます・・・!
グランドピアノでの出来ていた事が、
電子ピアノでは出来ないし、
レベルによってはその逆が、
起こります。
大抵は、初心者は、
電子ピアノだと出来たのに、
グランドピアノだと出来ない・・・
中級者以上になると、
電子ピアノだと出来ない事が、
グランドピアノだと出来る・・・!
になります。
これは、
アップライトピアノだと出来ない事
が、グランドピアノだと出来る・・・!
も、同様に起こります。
テクニック面もそうですが、
音の立ち上がり方も、
響き、音色も全然違うので、
音を耳で聴いて作る・・
という事も、
電子ピアノでは出来ません。
この事は、
の記事にも書きましたので、
詳しくはそちらをご覧頂ければ・・・
と、思います♪
で、これ・・・
逆だと、
あまりわからないんですよ・・・
つまり、
お家でずっと、
電子ピアノで練習していて、
お教室のグランドピアノや、
ホールのグランドピアノを弾いても、
ずっと、
グランドピアノで練習していて、
久々に、アップライトや電子ピアノを触ったときほどは、
違和感や、
大きな差を感じにくいんです。
これって、
何かの書物で読んだのですが、
偽札を見分ける、鑑定士さんの訓練と
似たところがあるんですよね。
偽札を見分けるのだから、
ありとあらゆる偽札を、
毎日たくさん見るのかな・・・?
と、思うじゃないですか。
でも、そうではなくて、
「偽札は一切見ないし、触らない」
んだそうです。
来る日も来る日も、
「本物のお札だけを、
ずっと見て触る」
という事を繰り返すそうです。
それをしていると、
違うもの(偽札)を見た時に、
「あ!コレは違う!!」
って、わかるそうなんです。
このお話し、
ものすご~く!納得しました!
ピアノもまさにそれで、
ずっとグランドピアノで弾いていると、
弾き方も、音の出方も、
「それが普通、スタンダートとして、
指も耳も覚えている」為、
違うもの
(電子ピアノやアップライトピアノ)
に触れると、
違和感がもう!半端なくて、
普段から、体に染みついている
弾き方で弾いたら、
「あちこち弾けなくてびっくり・・!」
してしまうんです。
「物凄~く!無駄な動き」
をしないと、音が鳴らなかったり、
どんなに、手首や腕を使っても、
音が変わらない・・・
音色が作れない・・・
実際、数年前、
15年ぶりくらいに、
アップライトピアノを弾く事がありまして、
この状態に遭遇し、
あ・・・
ダメだ・・・コレ・・・
となって、
弾くのを止めた事がありました。
先日、社会人の方のレッスンで、
その方が同じことを仰ってました。
大人になってから
ピアノを始めた方で、
まだピアノを習って9ケ月くらいの方ですし、
レベルも、
まだ初心者レベルなのですが、
グランドピアノの入ったスタジオを、
2時間借りて練習して、
そのあと、ご自宅に帰られてから、
電子ピアノで弾いたら、
弾けたところが、
全然弾けなくてびっくりしたと・・・・
鍵盤の感覚が違いすぎて・・・
と、仰っていました。
「ちゃんといい楽器を持たないと、
上達しないんだな・・・」
という事も、痛感した・・・とも仰っていて、
「グランドピアノで
レッスンを受けて、家に帰っても、
グランドピアノで練習出来たら、
指導してもらった、その感覚のまま、
練習出来るので、
全然違いますよねえ・・・」と・・・
そう!まさにそれ!!
なんですよ!
この生徒さんは、
大人になってから、ピアノを始められたので、
絶対音感をお持ちでないですし、
まだ初心者レベルですが、
それでも、
「本物」にしっかり触れたあとで、
「そうではないもの」に触れると、
違いが分かるんです!
どんなに私が、
楽器は勿論のことながら、
防音、音響を考えて、教室設備を充実させたところで、
生徒さん側が、
ご自宅での練習環境を整えて頂かない事には、
その恩恵は、大して得られない・・・
と、言う事なんです。
これは、
非常に勿体無いですよね・・・
勿論、
アコースティックピアノを
持つ為には、住宅事情も含め、
色々ハードルがありますから、
簡単な事ではないのですが、
やはり、習って頂いた以上、
上達して頂きたいですし、
ここは、出来る限り可能となるよう、
お考えいただけるといいな・・・
と、思っています。
以上、
「電子ピアノとアコースティックピアノの違い」
どうすれば、違いがわかるようになるのか?
について、お伝えしました。
ようこピアノ教室HPはこちら♪↓
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